何もないのに壁だけ置かれた袋小路

チャレンジモードで土の壁が存在するフロアは、あのひとの庭、コンクリート迷路1階、コンクリート迷路2階、土とんの洞窟1階、倍々ゲームの穴2階、倍々ゲームの穴3階、どっすん迷路の七つです。これらのフロアではしばしば、何もない袋小路の前に壁が置かれているのを見かけます。

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何もない袋小路の前に置かれた壁

 

ほとんどの場合、その壁の奥には穴(間欠泉)が出現するのですが、そうではなく完全に無駄な壁である場合もあることが知られています。

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この配置では左上の壁を壊す意味は全くない

 

今回は、このような壁の奥に穴(間欠泉)が出現するのか、それとも無駄な壁であるのかを判断できないかについて書きます。

(袋小路には、物を置くことができるものとできないものがありますが、前回と同じく今回も、物を置くことができるもののみを指して袋小路という言葉を使います。)

 

まず、最も単純な倍々ゲームの穴3階について。倍々ゲームの穴3階では、余った袋小路には一つずつタマゴが置かれていきます。それゆえ、本当の意味で何も置かれていない袋小路は存在せず、一見何もないように見える袋小路には必ず間欠泉が隠れています。したがって、何もない袋小路の前に置かれた壁は必ず壊す必要があります。

 

次はどっすん迷路です。どっすん迷路で袋小路があるとき、そのうちの一つに必ず間欠泉が置かれます。壁は全部で5枚ですが、間欠泉の前と、ポッドが置かれていない四つの広場の入口(ポッドに最も近い接続口)で5枚分なので、本当に何もない袋小路の前に置く分の壁はありません。したがって、ここでも一見何もない袋小路の前に置かれた壁は必ず壊す必要があります。
(このあたりの詳細は前回の記事を参照)

 

どっすん迷路と似ている(そしてどっすん迷路より単純)のがコンクリート迷路1階と土とんの洞窟1階です。コンクリート迷路1階は広場の入口5に対して壁4、土とんの洞窟1階は広場の入口3に対して壁3なので、やはり本当に何もない袋小路の前に置く分の壁はありません。

 

ここまでに挙げた四つのフロアについては、一見何もない袋小路でも、その前に壁があればそこには穴(間欠泉)が必ず隠れているということになります。

 

一方あのひとの庭、コンクリート迷路2階、倍々ゲームの穴2階については、本当に何もない袋小路の前にも壁が置かれていることがあります(すべて実機での目撃例もあります)。その理由を見ていきます。

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あのひとの庭の例

 

まず、あのひとの庭については、広場が二つでそのうち片方にポッドが置かれるので入口は1。それに対して壁は2枚置かれます。したがって、袋小路は存在するが袋小路に置かれているものが一つもないという状況であれば、余った2枚目の壁が本当に何もない袋小路に置かれる可能性があります。

実際には、

(物を置くことができる)袋小路が存在する地形を引く
→間欠泉、オレの色、勝負石の三つがすべて袋小路以外の場所に置かれる
→1枚目の壁が広場の入口に置かれる(これはこの場合確定で起きる)
→2枚目の壁が何も置かれていない袋小路の前に置かれる

というステップをすべて踏む必要があるため、あまりお目にかかれるものではありませんが。

 

次にコンクリート迷路2階について。このフロアは、広場の数が10なので入口は9。それに対して壁は6枚なので一見壁が余ることはなさそうですが、これまでと異なるのは、7体のDoor Enemy(ゼンマイ、タンポポ、クローバー、ヒカリキノコ、若芽、ツクシ、マーガレット)が存在するということです。Door Enemyは接続口に、壁よりも先に置かれ、既にDoor Enemyが置かれている場所には壁が置かれることはないという規則があるので、九つある広場の入口のうち四つ以上にDoor Enemyが置かれてしまうと壁が余る可能性があります。ただし、こちらも実際に引く確率はかなり低いと考えられます。

 

最後は倍々ゲームの穴2階です。このフロアは地形のバリエーションが少なく、いつも三つの広場と八つの袋小路で構成されます。八つの袋小路のうち、五つはポポガシグサが置かれます。残りの袋小路は三つですが、ポポガシグサ以外で袋小路に置かれる可能性のあるものが穴、あのカギ、レアメタルGの三つしかないので、この三つが広場に置かれると、その分だけ何もない袋小路が生まれます。また、壁は10枚あり、接続口の数も10で固定なので、いつでもすべての接続口に壁が置かれます。

すなわち、穴、あのカギ、レアメタルGのいずれかが広場に置かれるだけで本当に何もない袋小路の前に置かれる壁が存在することになります。先ほどの2フロアとは異なり、この確率はそこまで低いものではなく、日常的に起きます。

 

確率の低いあのひとの庭、コンクリート迷路2階はともかく、日常的に起きる倍々ゲームの穴2階では、壊す必要のない壁を見極める方法があると便利です。このフロアでは、袋小路に5体のポポガシグサが置かれますが、その場所は、穴、あのカギ、レアメタルGのいずれも置かれていない袋小路(五つ以上ある)のうち、隣接する広場が置かれたのが早かったものから順に五つとなっています。同じ広場に隣接している袋小路どうしについては、次の図のように順番が決まります。

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したがって、何もない袋小路を見つけたときは、それよりも順番が遅い袋小路にポポガシグサが置かれているかを調べ、置かれていれば先ほどの袋小路に確実に穴が出現するということになります。特に、八つの袋小路のうち順番が早い五つの袋小路は何もなければ必ず穴が出現することになります。最後に置かれた広場に隣接している袋小路はつねに三つで、それらの順番が最も遅いことを考えると、最初またはその次に置かれた広場に隣接した袋小路の壁はいつでも壊さなければならないということがわかります。

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最初に置かれた広場に隣接した袋小路なので必ず穴が出現する

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二つ目の広場に隣接した袋小路なので必ず穴が出現する

ただし、最初に置かれた広場(ポッドが置かれている広場)が三つの広場のうち真ん中にある地形の場合、二つ目と三つ目の広場の区別をつけることが基本的に不可能であることに注意が必要です。

 

このようにどの袋小路に穴(間欠泉)が出現するかを見極める方法は壁の話とは無関係なので、ほかのフロアでも使えることがあります。と言っても、現実的に有用と思われるのは倍々ゲームの穴1階とデメマダラの巣窟3階くらいかもしれません。

 

倍々ゲームの穴1階の場合、図の上三つの袋小路は、何もなければそこに必ず穴が出現します。

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デメマダラの巣窟3階の場合、ポッド周辺と図の上の袋小路は、何もなければそこに必ず穴が出現します。

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